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2019年3月25日 (月)

4.用品を揃える

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《用品調達について》
グリーンカーテンとなるツル植物の選定や、土・施肥を含めた育て方そのものや、プランターなどの用具の詳細は、ここではあまり詳しく扱いません。なぜなら、皆さんが利用されるお店ごとの品揃えに大きく左右されるからです。


私自身全くの栽培初心者でしたから、初めはネットであれこれ下調べしたりして、ある程度の予備知識を入れてから大型のホームセンターを訪ねましたが、苗の種類はゴーヤだけでも数種類あって、逆にプランター、土などは、店にあるものから選ばざるを得ないという状況でした。デザインなど希望の商品を入手したいならいくつもの店を渡り歩くことになり、それでも希望のものが手に入る保証はありません。

ここでご説明するよりも、種苗の販売店やホームセンターなどで直接ご相談いただく方が話も早く、モノも確実に揃って実現しやすいと思います。

お店に行ってみればすぐにわかりますが、土の入った袋は輸送用のパレットに同じものが山積み、プランターは棚にかさばっていて、苗に至っては平置きで所狭しと場所を占有し、これら主たる用品・苗からして、至極スペース効率の悪い商品ばかりなのです。だからこそ、お店としても幅広い品揃えは難しいと思われます。

もしも、細部にこだわりがあり、ネット購入などでお気に入りの用品を購入されるにしても、サイズ感などを一度お店で色々見て手に取って確認し、あるいは、疑問点を店員さんに質問してアドバイスをもらっておくことをお勧めします。

また、苗ばかりは通販というわけにもいかないでしょうから、土や肥料などはその購入店で、ついでにあれこれ情報を得ながら揃えるのが効率的でしょう。

③ 用品を買い揃える
前項➁で、購入すべき主なものの品目や寸法・数量が割り出せたら、「買い物リスト」を作って、まずは一度ホームセンターなど購入先を探して、売り場へ行ってみましょう。サイズ感・使い勝手などは見たり触ったりしないとなかなか実感できません。また【費用】の積算も重要でしょう。

リスト化した用具・用品の総額を、一旦計算してみましょう。初年度は相応に費用が掛かりますが、苗とネット以外のほとんどは、次年度以降も繰り返し使えます。一概に「費用対効果」をあらかじめ出すのは難しいですが、本事例のように、エアコンの電気代は相応に低減効果が期待できますから、長い目で見てお財布と相談しましょう。

≪ヒント≫
対象の窓が2部屋分あるなら、今年は一部屋だけに設置して効果をみるのもいいかもしれません。

a)プランターと、土・鉢底石
● プランターは、メーカーごとにサイズの規格が微妙に異なります。 長さ、幅、深さも様々ですし、形状、色、材質も同様ですが、一般的な形状なら容量的にはどれでも構いません。割り付け時のサイズをよく確認して、現地できちんとスペースに収まるように 再度注意して計算します。 鉢底に敷くネット状のプレートが付いているかどうかは確認しましょう。 ナメクジなど害虫の侵入を防ぐ役割があります。

● 土は、一般には「花・野菜栽培用土」といった花や野菜用に配合されたものを選びます。いろいろな種類がある場合は用途を説明してお店で選んでもらいましょう。

● 鉢底石は、特にどれでも大丈夫です。加熱殺菌されたものや、ネットに入っていて繰り返し使いやすいものなども販売されています。

●【肥料】については、【苗】を買う段階で、合わせてお店に選んでもらいます。

b)主支柱と補助支柱、横桟
主支柱は、基本は突っ張り型で、強度があり、たわみの無いものを、高さを考慮して選びます。
補助支柱は長手方向の荷重に強ければ多少細身でも構わないと思います。
横桟はたわみが少なくてなるべく軽いものを。
いずれも屋外で長く使えるように、ビニル被覆などがされた錆にくいものを選びたいところです。

■ 本事例では ■
● 主支柱は、たわみのないスチール製のしっかりとした突っ張りポール、直径3~4cm程度を目安に選んた。バネが強く、伸縮部がねじで固定できるもの。 庇の天井高に対して、突っ張りに有効かつ適した長さであること。

● 補助支柱は、一般的なスチール製で緑色のビニル被覆表面でイボ(表面のギザギザ)付き、直径2cm×2~2.4m(庇の高さの範囲内で高目)のものを目安に。

c)栽培用ネット
野菜栽培用を中心に「きゅうりネット」「えんどうネット」「園芸用ネット」、 その他「多目的ネット」など様々なものがありますります

≪ポイント≫
マス目が10㎝のものを選びます。 ツルの方向をこまめにコントロールできるからなのですが、一般に「きゅうりネット」などは、マス目が15~18cmと大きいものが主流です。
逆に「多目的ネット」などで10cmより細かいマス目のものもありますが、カーテンが繁茂した後は、毎日ネット越しに手入れすることになるので、腕が通しにくいのです。

■ 本事例では ■
高さ180cmの「きゅうりネット」などの中から10cmマス目のものを選定し、計画の総延長距離以上になるように準備。

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10cm角のベースネットと2cm角の花受けネット
(15~20cm角だとツルのコントロールがしづらいのが分かる)

≪ヒント≫
● 最近は園芸用ネットを100円ショップでも販売しています。物の良しあしは分かりませんが、強度さえちゃんと出ていれば、グリーンカーテンには十分でしょう。10cmマス目のものもあるようです。

●ネットを選ぶポイントには、マス目のサイズの他に材質があります。通常は買われていますがポリエステルなどプラスチック素材ですが、【麻】など可燃物のタイプもあります。 価格は少しだけ高めですが、小面積なら気にならない程度の価格です。シーズンオフにカーテンを下ろして処分するとき、ネットとツルの分別はとてもできませんので、ゴミとなっても環境に優しいです。 本事例でも一度使ったことがありますが、人気が高いのか、流通量が少ないのか、店舗では一度しか出会えていません。ネットでは「麻 園芸ネット」などで検索すれば見つかるでしょう。
本事例では、栽培用のほかに、写真のような「花受けネット」が使われていますが、設置の要否が分かれるので、詳しくは「6.日々の手入れとシーズンの終い方」で紹介します。

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d)番線(園芸などに使われる柔らかい針金)
●番線は直径3mm程度の丈夫なもので、かつ柔らかさがあって支柱に巻き付けたりしやすいアルミのものを選ぶと作業性が良いです。 10m巻単位などで販売されています。

●横桟はカーテンの重さで容易にたわみにくいものを選びますが、万一たわんだ時に割れたり折れて千切れるようなものは避けます。

■ 本事例では ■
直径3mm程度のアルミ番線、10m巻を2巻準備。

e) その他の用具・用材
前項➁で見当を付けたもの以外に、 用具・工具としては、
●「プランタースタンド」
ベランダの場合、プランターを直置きすると、夏場は蓄熱されたコンクリート床からの熱で植物が痛むことがあるようなので、底面の空気が対流するように、低くてもよいのでプランタースタンドや台座を履かせます。水はけの面でも良いでしょう。 これも様々な種類があります。

■ 本事例では ■
初期は、30~40cm高さでプランターの縁を引っ掛けるタイプのシンプルなワイヤースタンドを使っていました。 昨シーズンからは、植え込み時のプランターの日照を確保するために、腰壁の高さに合わせてスチールのワイヤーラックを組み、プランターを1mほど持ち上げています。

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ワイヤータイプのプランターラック

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引掛け型のプランターラック

また、以下は、お手持ちでなければ入手しましょう。 特別なものである必要はありません。
●「移植ごて(小型のスコップ)」や「ジョウロ」
● 番線を切ったり締め付けるための「ペンチ」
● 設置と日々の手入れには、ひさしに手が届くような「低い脚立」などがあると便利です。
● 「剪定鋏」はあればあったで使う場面もありますが、、無くてもそれほど困りません。

用材としては、
● 主にネットを張るための「結束バンド」(汎用に15cm程度のサイズで、数10本の袋入りが使い勝手が良い。余っても毎シーズン必要。短ければ連結もできる)
●「梱包用のビニル紐」も、仮止めなど何かと使えます。
などが必要です。

各品目について分からないことは、とにかく店員さんに相談しながら、実際に現地で購入できる商品のサイズ、価格などをメモして買い物リストを作り、必要に応じて確認して出直すつもりで行きましょう。

≪ヒント≫
● 初年度は品目も多く、またプランターや2mクラスの支柱のようにカサばるものや、重い土や軽石の詰まった袋など、色々と一式そろえる必要があるので、その場でアタリが付くものからまずは購入していき、迷ったら他店も回ってみましょう。

● 一店で全てが揃えば良いですが、他店を回って比較検討してみたい、例えばデザイン性のあるプランターのようなの品目があったりもするでしょうし、あるいは、買い出しの量によっては分散計画も必要になったりしますので、時間的なゆとりをもって買い物に出掛けてください。もちろん、例えば、車で出かけてその店の品揃えで納得でき、一気に買い揃えて全部載せて持ち帰ることが出来れば、何も問題はありません。

● ホームセンターでは、園芸用の用具・用材コーナーはあっても、グリーンカーテンに特化した棚などはまず用意されていないので、コーナー内を巡ってひとつひとつ揃えていく必要があります。

● 支柱とネットがセットされたグリーンカーテン用のキットも販売されていると思いますが、多くはプランターの土に刺して立て込むような簡易なものです。小規模な場合はそれでも良いと思いますが、注意すべきは強風への対応が出来ているかどうかです。
箱や説明書を見るとその注意が必ず記載されているはずです。フレームがしっかりしたものなら、キットごと主支柱に結束するという手もあるでしょう。

● 苗や土、プランターは屋外、番線やペンチは日曜大工コーナーだと思いますし、突っ張りポールはインテリアコーナー、結束バンドは電材コーナーの方が品揃えが良かったりします。まだまだ定形はなく、創意工夫で組み上げる世界なので、見つからないものは迷わずお店で尋ねましょう。

● 園芸関係は屋外が売り場の店も多く、商品が雨ざらしでほこりをかぶっていたり、土や軽石の入った粉っぽい袋など、持ち運び時に周りを汚しやすい物もあるので、車のトランクやシートに敷く新聞紙やピクニックシートなどの準備をお勧めします。買い物時の服装も同様で、多少汚れてもいい恰好で行きましょう。また軍手があると重宝するかもしれません。

【ポイント】
苗を買うタイミングには気を付けて。 支柱やネットの建て込みや、プランターの土の準備が終わらない内は、苗は置き場所に困ります。水遣りも必要で、その間にもツルを伸ばしてしまうからです。
本事例では40本ほども苗を買うので、仮置きの場所のやりくりが大変ですし、ネットの建て込みにも相応に時間がかかるので、栽培ネットなどの用材の購入とは日を置いて買うようにしています。 数本だけなら問題ないでしょうが、いずれにしても、植え替えは少なくともプランターの土の準備が出来てからになります。

④ プランター土の下準備
プランターの水はけを良くして汚れた水を排出しやすくすることで、底部の土を新鮮な空気に触れさせるために鉢底石(軽石など)を敷き詰め、さらに培養土を入れていきます。

➡ 苗をポットから移し替えるため、土はとりあえず6分目ほどの深さに留めます。

■ 本事例では ■
土・肥料などは、お店で「グリーンカーテンにするゴーヤ(ヘチマ)の苗」に使うことを伝え、それに適合するものを選んでもらい、購入を決めたプランターのサイズに対して、必要な土と石の量などを教えてもらいました。 複数候補があれば必要量に対する袋詰めの単位量や、単に価格から予算に見合うものを選びました。 肥料については、与えるタイミングや量についても確認しました。

≪ヒント≫
● 土や鉢底石の量は、袋単位の場合、足りないよりは多めに買っておきましょう。置き場所は必要ですが、次年度以降に何かと補充が必要になることがあります。

● 鉢底石は、仕様では深さ2~3センチ敷くように書いてありますが、鉢底全体に一層だけぎっしり敷き詰めるにとどめています。土の量(保水量)を少しでも稼いで、またプランターの安定(重さ)を稼ぐために、土量を優先するのが目的ですが、特に水はけに問題はないようです。

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