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2019年3月25日 (月)

3.設置方法を決める

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支柱を設置する


② ベースネットの設置計画を立てる(ベランダへの仮設方法を策定する)

考え方の基本は、支柱を立て、グリーンカーテンのベースとなるネットを張り、プランターを配置して、苗を植える、ということなので、ここではそれに必要な用材の選定・配置と、必要数などの割り出しをしていきます。

a)主支柱の位置を決める
前項①の配置計画で決めたカバーエリアの両端部と、カーテンを折り曲げる場合はそのコーナー部にも、主たる支柱として撓り(シナリ)の少ない丈夫な突っ張りポールを立てます。

基本的には、これらの主支柱間に番線か横桟になるものを張り渡して、栽培用のネットを吊るしてカーテンを形成します。

➡ 主支柱の設置個所・必要な長さ(ひさしの高さ)・数量を割り出します。

≪ヒント≫
● ネットの張り渡しに横桟を使う場合は、桟に使える用材の長さの単位によっては、さらに中間に主支柱を立てる必要の生じる場合もあります。

● ひさしがなく、配置上、手すりにも頼れない場合は、主支柱は自立させて横方向のテンションを掛けないように横桟を渡すしかありません。自立のためのヒントとしては、自立型物干し(コンクリート製の脚のもの)や、ベランダで使うパラソル用の砂を詰めて使う脚部の流用でしょう。特に後者は、必ず強風を計算に入れてしっかりしたものを選び、水ではなく砂を詰めます。鋼板製のプレート状の脚の場合はコンクリートブロックや土嚢を載せて固定してください。

● 高さが足りないときは、もともとの脚部の冶具に適合・固定できる支柱に対して補助支柱を緊結してください。

● いずれも、万一、台風などが予想される時は、あらかじめカーテンごと横たえてしのぎます。強風で巻き上げられることが予想される場合は、横たえて何かで固定するなどの対策をしてください。

● より安全を確保したい場合は、すこし費用は掛かりますが、本事例のようなスチールラックを組めば、自立する上に根本となる骨組みが強固になり、プランターがその重しを兼用します。振れ止めとしてラックと手すりを番線で緊結します。

■ 本事例では ■
● 対象となる西面サービスバルコニーは奥行きが狭く、エアコン室外機やスロップシンク(流し)や物置・ラックなども置いてあったため、極力動線を確保できるように、プランターをベランダの手すり腰壁の際に添わせて設置することにした。

● まず、サービスバルコニーを、ひさしのあるクランク(カギ曲がり/建物の雁行)部まで(約8m)と、ひさしなしの北側1室分(約4m)に分けた。

● 主支柱は、ひさし部の南北の端と中間の3本、さらにその南側面にL字型を形成するのでその東南の終端に1本、突っ張りポール(2.2m+α)を計4本。

● ひさしなし部の南側面は、建物クランクの壁、およびひさし部の緑陰がほぼ遮ってくれるので、単純に西面の一面のみの形成とし、その南北の端に同じ主支柱2本を手すりに緊結する形で立てることとした。

● 足元は緊結する場所がなく、プランターの重さで壁に挟んで固定することとした。

➡ 主支柱は、庇高さに必要な突っ張りポール、都合6本の設置

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上下に緊結ポイントのある手すり

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上部のみ緊結できる腰壁タイプの手すり

b)補助支柱の位置を決める
主支柱の間隔が1.5mを超える場合は、中間に補助の支柱を加えます。
この支柱は、番線や横桟の高さの維持(たわみ防止)用なので、突っ張り型でなくてもよく、一般的な園芸用の緑色の支柱を使います。

➡ 補助支柱の設置個所・寸法・数量を決めます。

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シーズン終盤、盛夏の葉や実の重さで垂れ下がった番線
(支柱の間隔は約2m)

■ 本事例では ■
西面の主支柱の間隔は各々約4mなので、その中間に補助支柱として長さ2mクラスの園芸用支柱を3本ずつ計9本配置することとした。
(割り付けの結果として、約1.3m間隔で番線の高さを支える。)
補助支柱の固定方法は、上部は番線に緊結、腰高は手すりに結束、足元はプランター土に突き立てる形で固定した。

➡ 園芸用支柱2m超クラスを西面主支柱間に3本ずつ、計9本設置。

≪ヒント≫
補助支柱の固定方法として、配置の関係で手すりなど適当な固定先がなく不安定になるようなら、位置を維持できる程度の簡易な強度の突っ張りポールに変更するか、床との間にもう1~2段補強用に番線を張り渡してこれに固定してもよいでしょう。番線へは巻き付けるか結束バンドなどで緊結します。

掛かる荷重は縦方向だけなので、基本は張り渡す番線のテンションに任せ、横方向の位置補助は、手すりを拠り所にするなら補助的な適当な強度の横桟を渡して緊結する程度で良いでしょう。
いずれも足元はプランターの土に刺して土圧と重さで固定します。

≪エピソード≫
本事例では10年ぶりに全体の見直し・改善を行った。
これまでの課題だった、
・プランターの位置が低く、腰壁の陰となり、苗の植え替え当初の日照が不足
・補助支柱と番線の固定が不安定
・端部のプランターが室外機に乗りかかる形となっていて不安定
などを主として改善するため、架台としてシステムのスチールラックを組むことにした。

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スチールラックで諸々の改善

結果として 
・プランターを手すり間際まで持ち上げて日照を改善
・ラックのシステムをそのまま利用し、脚部を延長する形で、すべての補助支柱、および、ひさし無しベランダの主支柱を組込み型とした。
・ラックを連結し、プランターの土の重さで全体を固定させた
・また、端部のプランターも室外機の上にラックを組み、安定的に分離できた


c)番線、または横桟の割り付け
丈夫でしっかり固定された主支柱間に、園芸用のネットを吊るすための番線(柔らかい針金)か、横桟を張り渡します。

➡ 張り渡し長さを計測し、緊結加工用などを含めて必要長さを割り出す。

■ 本事例では ■
用材は「番線」とし、張り渡し長さは、西面12m+南側面0.5mに、支柱の万一の落下防止用緊結分や、独立支柱の支持補強をしたり、補助支柱の緊結や補助など、加工・予備分を適宜加算。

➡ 番線を合計20m分を準備する。

≪ヒント≫
● 番線の場合、基本は張り渡す全長分が必要ですが、加えて支柱への固定のための巻き付け分や、支柱の固定補助用や、万一の支柱落下防止・安全確保のための緊結用のなどにも使うので、販売単位のキリの良いところで数mは余分に計算しておきます。
● 横桟形式にするなら、主支柱との割り付けに注意して効率よい長さで選んでください。

d)栽培用ネットの割り付け
市販品の規格のサイズ(高さ180cmまたは90cmなど)を参考に、カバーエリアに必要な、支柱間の合計幅を割り出します。長さ・幅共に継ぎ足しは結束バンドなどで比較的容易にできます。また、余ってもコンパクトにまとめられるので邪魔にはなりません。

≪ポイント≫
張り渡し位置を、ひさし天井の下50cm位から吊るすように計画することです。

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排気と採光、またツルの干渉帯のための上部空間

目的としては、
・ キッチンの排気など、温かい空気の逃げ道を確保するため
・ グリーンカーテン内の明るさ確保のための採光のスペース

そして、さらに重要な目的は、
・ ツルを上階へ這わせないための【空白の干渉帯】を作るためです。

この干渉帯で取り付く先を探してさ迷っている間にツルを捕えて、干渉帯の範囲でゆったりと折れないようにツルをUターンさせ、下向きに誘導します。
万一上階に取り付いたとしても、空白があるので容易に引き放せます。

■ 本事例では ■
張り渡し長さは、西面12m+南側面0.5m、ネット高さ180cmのもので割り出した。

e)プランターの割り付け
計画したカーテン設置幅に対して、一般に入手しやすい65cm幅クラスの細長いプランターを割り付けます。収まらない場合は40cm幅などの小さいサイズを組合わせて配置します。プランター間は多少空いても問題はありません。

➡ サイズと数量を割り出します。

(ネット検索などで材質やデザインについても予備知識を持っておくとよいでしょう)

■ 本事例では ■
65cmクラス×(西面庇部12個+庇なし部4個)、40cmクラス×南側面1個とした。

f)培養土と鉢底石の積算
プランターには、鉢底石を敷き、野菜栽培用に配合された培養土を入れますが、
必要量は、プランターの形状・サイズによっても異なりますので、購入時にお店のアドバイスをもらいます。
(苗に適合する培養土や肥料、育て方の注意点についても、同時にお店で確認します。)

➡ ここでは、[プランター長さと設置数]の把握まで。

■ 本事例では ■
お店でプランターサイズに合わせて積算してもらったので、省略。

g)苗(または種)の割り付け
苗の数は、65cmクラスのプランターで3本/個の割合です。

➡ プランターの数から苗の本数(種を蒔く箇所数)を割り出します。

■ 本事例では ■
65cmプランター分として、苗数3本×16 = 39本、
40cm    〃     苗数2本       合計41本

※ 品種の選定については、④苗の選定と購入のところであらためて提案します。
▶苗は毎年のように新しい品種になるからですが、ことグリーンカーテン形成に関しては、あまり詳細に選定する必要はないと思います。

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