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2019年3月25日 (月)

2.カーテンの配置を決める

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午後の日差しの様子 階下との比較


① 配置計画を立てる(場所、サイズなど)

遮るべき陽射しを考慮し、緑陰でカバーすべき方角やエリアを、陽射しの経時変化を含めて判断して、カーテンを張る位置を割り出します。


≪ポイント≫
当然ながら【日照条件】ですが、日中の陽射しの経時変化の把握が大切です。
対象となる夏の日差しを考慮します。一般的には対象となる窓が向いている方角から考えましょう。近年は地図アプリの航空写真のおかげで、建物の方位も把握しやすく、例年のことですから、夏の暑い盛りに壁や床のどのあたりに日が当たっていたかを覚えていれば、遮りたい日差しの方向が分かるでしょう。

■ 本事例では ■
住戸の条件と、緑陰に期待する効果などは、以下の通り。
●東京郊外・都市部住宅街のマンション3階、南西角部屋
●南面2室連続のベランダ(1室分の手すり部に物干し支柱付)、西面に勝手口を挟んで3室連続のサービスバルコニー(約12m)、一部クランク状に折れ曲がり(雁行)があり、北側1室分はひさしなし
●ベランダは、床と連続したコンクリート製の腰壁にアルミ手摺の構成
●周囲には、近接して日照や風を遮る建物はほぼない(北西部に道路を挟んで3階建て小型事務所ビルがあるのみ)
●夏場は、南面はひさしが深く、室内にまでは陽射しが届かないが、西面は、午後以降は直射日光をまともに受け続ける

➡ 【計画の目標】
緑陰のカバーエリアを「西側バルコニー西面全体」と「その南側面」の略L字型と決定。

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【エピソード】
ちなみに、緑陰計画以前は、張り出し式のオーニングで陽射しを遮っていました。しかし単純に西側に向かってのひさし状の張り出しとなるため、斜め脇・南西方向からの陽射しが、刻々と傾いて移動しながら入り続け、室内では遮光カーテンは必須で、窓ガラスも熱くなり、エアコンが欠かせなかったのです。

緑陰形成の後は、盛夏でも窓もカーテンも開放できるほどで、エアコンは毎年猛暑日の数日のみ利用する程度に激減しました(緑陰が繁茂するまでの初夏の時期は、オーニングを併用しますが、盛夏には常時収納状態)


【!重要な注意点!】
一方で、配置計画をする上では、
● 物干しと作業スペース
● 室内からの出入り動線
● 避難ハッチへのアクセスや開閉、隣戸との避難用隔壁まわりの動線
がしっかり確保できるかなど、グリーンカーテンの設置によって生活に必要な動線や、隣家も含めた避難経路を塞がない配慮を忘れないこと。

また、
● キッチン換気扇からの排気・換気口
● エアコン室外機の排熱ファン、及び、放熱のための周辺空間
● 屋外設置のガス給湯器の排気口
などもふさがないこと。排熱や臭いの逃げ道への配慮も必要です。

繁茂した時まで気付きにくい部分もあるのですが、室内側からの排熱の逃げ道がないと、せっかく緑陰を作っても、それによって内側に熱をこもらせてしまうことがあったり、グリーンカーテン伝いに窓から排気を吸うことにもなったりします。
外からの風が吹き抜けていれば最低限の危険はないでしょう。

排気・排熱については、次の設置計画のところで、あらためて≪ポイント≫をお伝えします。

【コラム】
マンションのベランダは基本的に「共用部」です。諸事に十分配慮した上で、必要に応じては管理組合や、賃貸なら大家や管理会社の許可を取りましょう。そしてあくまで「仮設」を原則とします。
建物を傷めずに、スダレを掛けたりヨシズを置いたりするのは、一般的に許される生活行為であり、仮置きであれば「育ちすぎたプランター植物」と言えなくもありません。


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