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2016年2月17日 (水)

森林科学科の生徒にGS検定受験を指導 川島茂樹先生

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岐阜県立郡上高校の教諭として森林科学科の生徒さんを指導されている川島茂樹先生。ご自身もグリーンセイバーマスターである川島先生に、グリーンセイバー検定を学習活動に取り入れた理由などを伺いました。


生徒たちとの研究活動は
私にとっても日々勉強です。
 

森林科学科の生徒に
GS検定受験を指導。
 
  私の実家は岐阜の平野部にあるお寺で、家は林の中、周囲は畑という環境で育ちました。畑がどんどん宅地化して、子どもの頃親しんだ環境が失われていく喪失感のようなものが引き金になったのかもしれません。大学では林学を学び、農業高校の教諭になりました。農業科にもいろんな分野がありますが、ありがたいことにずっと森林関係の学科を担当させてもらっています。
  いわゆる実業高校では、専門科目で勉強したことに関わる資格の取得が学習のひとつの柱になっており、森林関係で受けられるものはないかと探していたときに、グリーンセイバー検定を知りました。3つのグレードがあること、テキストをしっかり勉強すれば受験できること、「森林科学」という科目の授業で学ぶことと内容がほぼ重なっており、ハードルが高すぎないことなどが採用の理由。私もマスターまで取得しました。

演習林での体験が
生徒たちを変える。
 
  郡上高校は郡上踊りで有名な郡上市八幡町にあり、長良川上流部の山間地にありますが、生徒たちは意外と森林に関わっていません。杉の人工林が多く山が急なので、子どもが遊ぶような環境ではないんです。どんぐりをさわったことがないという生徒もいます。

  1年生ではまず図鑑を使って、樹木を検索、同定できるようになることを目標にしていますが、演習林に入って、今まで意識せずに見てきたものを、ある視点をもって見ると、「わぁ、こんなにいろんな種類があるのか」と、感動の声があがります。木を切り倒すという体験も大きいです。自分が手をかけたことによって何かが変化するとか成長するとか、そういうことはやっぱり生徒にとって強烈な体験だと思いますね。

  森林科学科といっても、森林関係の進路に進む生徒はわずかです。家族が林業関係の仕事をしている生徒もいますが、林業経営として成り立っていて、さらに人を雇ってという規模のところは少なく、それを職業にすることの難しさはみんなわかっています。そのような状況の中でも森林関係に進みたいと考える生徒が、グリーンセイバーを受験しています。

自然からの視点を
もった人材を育てる。
 
  どんな職業に進んでも、何らかの形で自然の恩恵を受けながら生活していくのだから、森林について知っている、あるいは自然からの視点でものごとを考えられることは絶対に必要です。もっといえば、持続可能な社会へのヒントは、「森林科学」で学ぶことの中にいくらでもころがっています。今は97%以上が高校へ進学しますが、その中で「森林科学」を勉強する生徒は1%にも満たないでしょう。だからこそ、それを学び、伝えられることを誇りに思ってほしい。その中で、森林にかかわって生きていく人がひとりでもふたりでも出てくれたら本当にうれしい。生徒たちには、そういうことをよく話しています。

  私自身、この学問が本当に面白いと感じることができたのは、教員になって、実際にフィールドで生徒たちと一緒に研究活動をやり始めてからです。学生のときにそういうふうに思えたら、教員にはなってなかったかもしれません。

  どんなに経験があっても、山へ行ってみるとわからないことはいくらでもあります。だから生徒たちと一緒にやる研究活動は、私にとっても勉強です。そんな気持ちで生徒たちと山へ行って、いろんなことをやるのは本当に面白いですね。
 
(2014年6月発行、聚レター129号より)

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