「二宮・竹の里」フィールドより、12月のイベント/活動についての報告が届きました!
まず、12月14日(土曜日)は「餅つき」イベントです。
当会では毎年12月、フィールドのテラスにおいて「餅」をつきます。
2臼は「切り餅」用にのして各人のおみやげ持ち帰り用
1臼はお昼の食事として「からみ餅」でいただきます。
前の晩から米を水に浸すなどの準備のほか、
当日は専用の鋳物製の竃の組立てと、
蒸篭で蒸すことや、
別の竃で沸かしたお湯を使って臼と杵を洗うとともにお湯に浸して準備。

30分ほど蒸すとおいしそうな独特な香りのするご飯ができますが、
これを臼に入れ最初は杵でよく捏ねる。この作業が肝心です。
粘り気が出てきたら今度は杵を振り上げて搗きますが、
「相の手」の人に餅を返してもらいながら、
速やかに搗くというのが一般的なやり方。
当日は初めての体験だという若い女性にも行ってもらい
「餅つき」の楽しみや大変さを味わってもらいました。

搗き終わった熱い餅を「のし板」に移し、
餅とり粉(今年は片栗粉を使用)をまぶせてのし棒で薄くのしていく。
これはベテラン女性陣にお願いしつつ、
皆で童心に戻ってわいわいと大騒ぎしながら楽しみました。

「からみ餅」は一番人気の「辛子明太子の海苔巻」のほか、
「大根おろし」、「納豆」、「黄粉」、「餡子」などいろいろなもので絡ませます。
いずれも「うまいっ!・・・。」のでついつい食べ過ぎてしまう!
さらに、「お雑煮」も作っていただきましたが、ひと足早くお正月気分でした。
懇親会では、適度の飲み物と青竹香る「かっぽ酒」も登場し和気あいあいに。
餅つきは、祝いごと/めでたいこと等、「ハレの日」の非日常的なイベントであり、
稲作農耕の食文化の重要な要素であるといいます。
昔は家族総出で「餅つき」を行なったり、
近年までは学童の「子供会行事」などで保護者としてかり出されて体験するなど
普通に行われていたが、
最近は時代の変化とともにお金で社会を見つめる時代になってしまい
人間関係がますます希薄になるなど(個人の主観です!・・・・・)、
家族や皆と合力して「餅つき」を行う風景はほとんど見られなくなってしまったように感じています。
当会では自分らが楽しむことが本音ではあるものの、
子供の頃に体験したことがない最近の若い人たちにも
「日本の食文化/農山村・森林域の文化」を知ってもらう機会になればと思い、
環境貢献活動の一環として継続していきたいと考えているこのごろです。
また、当日は、先月紹介した「ミカン収穫作業」の採り残したミカンの
再度の収穫も行うなど忙しい一日でありました。
(
ミカン収穫 http://shu-cnc.cocolog-nifty.com/shu_blog/2013/12/1124-c891.html)

次は、12月22日(日曜日)の「本年活動納め」のイベント。
当日はちょうど「冬至」の日であり、昼間時間を気にしながらの作業と懇親会。
気温20℃もあり暖かくさわやかな日でした。
遠くには青空に映える富士山等も望むことができました。

主な作業は、テラス周辺の清掃片付けのほか、
テラスの食卓台/ベンチの1年間使った竹材を新たな「青竹」に更新することです。
当会の名称「竹の里」の由来が「マダケ林の手入れ活動」であるが、
周辺に竹がたくさん繁茂しておりこれを使って各種設備を作ります。
今の時季は竹の水揚げが少ないため、採取/利用が理にかなっている季節なのです。
玉切りした竹を基礎の上に並べて棕櫚縄で縛り固定するのだが
これがなかなか手間がかかります。
しかし、「青竹」がきれいに並び完成すると、
「今年も健康でかつ怪我もなく安全に活動できたものだ・・・。」と安堵感に浸れます。

作業終了後は懇親会に、、、
当日のメイン料理は、「鍋:煮込みハンバーグ」
サイドメニューは「焼き鳥」のおつまみ
飲物は再びの「かっぽ酒」や「三百年の掟破り」など
というヤバそうな日本酒も並ぶ。
〆には豆挽き器を使っていれた「本格コーヒー」
野外でいただく味と香りはまた格別です。

お開きにはテラスの入り口に立てた「門松」の前で集合写真。
門松を作るにあたって、当山には「松」が自生していないので、
代わりに「南天」を使って飾ったが、
赤い実が緑に映えて絶妙な色合いが大変よろしい!

さらに、今年の門松は竹の先端を節の下から斜に切ることによって現れる
「笑った口」を模しました。
まさに「笑顔型」の門松で自己評価ではなかなかの出来栄え
来年はまさに「笑う門には福来たる・・・。」となる予感がします。
以上 (磯川 記)
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