自然に親しむ講座「冬芽の見方・楽しみ方」を実施しました。
今日は天気も大丈夫、皇居も目の前・・・と思いきや、
なんと、この日は東京マラソン開催の日だったのです!
道路が横断できない・・・。
参加者の皆さんに急遽、携帯で連絡し、竹橋まで歩いてもらって
地下道で道路を横断し、集合場所の大手門に来てもらうよう、お伝えしました。
幸い、みなさん無事大手門に到着し、20分ほど遅れましたが開始できました。
講師はグリーンセイバーマスターの岡本俊彦さん。
冬芽という地味な観察対象ですが、見方がわかれば冬の樹木散策は楽しくなる
というお話に期待感が高まります。
最初に、二の丸雑木林のコナラの前に。
とてもありふれたコナラという木の冬芽ですが、
十二単のように揃った芽鱗(がりん:葉や花の芽を守っているカバー)の美しさ。
冬芽の(上から見たときの)5角形の形と、枝の葉の付き方とが関係あるという
興味深いお話。冬枯れの枝一本から、いろいろなことが見えてくるのですね。

コブシの芽はどうでしょうか。
毛皮のコートのような立派な芽鱗が付いています。
コブシの芽
これを2重、3重に着ているのですね。
別に用意したコブシの冬芽を参加者の皆さん一人一人に渡して、中を分解。
内部には花が収められています。
参加者のみなさんは、ルーペも使いながら、自分の目でじっくりと観察していました。
みなさん、真剣。
二の丸雑木林の冬の姿。
こうして葉を落として、冬芽の姿でじっと春を待っているのですね。
一行は汐見坂を上がって本丸広場へ。
アブラチャンの冬芽。花の芽と、葉の芽が別々になっています。
丸いのが花の芽です。
ニワトコの冬芽。もう、ほころびかけています。
ニワトコは、他の木々よりも一足先に、このように展開を始めます。
ブロッコリーのようなものは花のつぼみ。
最後に、参加者のみなさんに、好きな冬芽のスケッチをしてもらいました。
描くことでよく観察することができるのです。それぞれの作品ができあがりました。
それぞれに冬を乗り切る工夫を身につけている樹木の姿、
じっくりと堪能していただけたのではないでしょうか。
さて、春になったら冬芽たちはどんな姿で開いていくのでしょう、楽しみですね!
(グリーンセイバーマスター 中西由美子)
◇◇◇◆◇◇◇◆◇◇◇◆
樹木・環境ネットワーク協会では、初心者の方でも気軽に参加できる観察会を
さまざまなテーマで開催しています。
最新情報はHPでご確認ください。ご参加、お待ちしています。
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