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2014.05.07

二宮竹の里 活動だより(野草を天ぷらにして食し春を体感する話)

活動日:2月23日/3月8日/4月12日

当二宮・竹の里フィールドでは、春いちばん先の2月頃に出て来る「フキノトウ」に始まり、
3、4月の野草・山菜・木の芽/葉等を天ぷらにして食するイベントが春の習わしに

なっているので紹介する。


(1)フキノトウの天ぷら

今年は二宮在住のメンバーが「自分の畑の土手から採ってきた。」という
まさに二宮地元産の「フキノトウ」を持って来てくれた。

早速、天ぷらにして昼食のおかずにしたが、野草/山菜類の天ぷらを皆で食すると、

「旨い!。おいしい!」の連発で話も弾み、「今年も早くも春が来たな!」と実感できるのである。
(以下写真)

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「フキノトウ」は独特の香りとほろ苦さがあるが、この苦みが我ら大人の口には

すこぶる良く合い、体をシャキッとさせてくれるようだ。

冬眠から目覚めた熊も最初にフキノトウを食べるという・・・・。


<ここにあらためて、フキおよびフキノトウについて記す>

①成長が速く生命力旺盛な野草。採取に楽なように身近な畑に移植などしようものなら
数年で一面にはびこってしまい退治に一苦労するほどだ。

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②「フキノトウ」を食すと体の新陳代謝を促進してくれて、冬の体から春の体に目覚めさせてくれる。

このことで世に言う「デトックス効果」や「アンチエイジング効果」が期待できるというが・・・。

また、花粉症にも効くとかいわれているが・・。(個人差もあるので何とも言えない・・・。)

③「フキノトウ」に含まれている「フキノトシン」は発がん性物質と言われている。
また、含有している植物アルカロイドは大量に摂取すると下痢等を起こすことがあるという。

おいしいからと言ってむやみに大量に食べるのは注意だ。

④毒草の「ハシリドコロ」(ナス科)は地中から出てきたばかりの姿が「フキノトウ」に
似ている(画像で確認して下さい!)ので採取には要注意!

※『世間では「山菜」や「キノコ」等の採取の季節になると、
「そっくりな有毒なものを採ってきて食してしまった。」事故が後を絶たない。

猛毒性の植物を食した場合、命の危険にも及ぶこともあり、

採取にあたっては細心な慎重さが求められる。

また、自信が無い時は勝手に判断せずに知識を十分持っている人に見てもらうことが肝要である。』


(2)突然のゲスト来訪に野草の天ぷらで「お・も・て・な・し」

当日、突然、U大学の女子学生3名が初参加して来た。
ミカンの木への施肥作業を手伝ってもらったお返しに野草の天ぷらを食してもらうこととした。

食材はフィールドに自生している「フキノトウ」をメインに、この時季ちょうど出てきた「春シイタケ」、

林に咲いていた「ヤブツバキの花」、ミカンの木に採り残した「寒ざらしのミカンの皮」のほか、

畑で栽培中の「ナノハナの蕾」や「ニンジンとその葉」の春野菜も添えた。

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学生さん達はまさに現代っ子。「フキノトウの天ぷらは初めて食べました!こんなにおいしいとは!」と、

半分お世辞!?とはいえ日頃はラーメンだ、パスタだ、スイーツだ・・・などが常態の彼女らには、

野外での素朴な野草の天ぷらがまた格別のものと感じてくれたようだ。


(3)春、うららかな日の昼のおかずは野草/山菜の天ぷらと和え物で

桜の花の盛りは過ぎて葉も出てきた頃だが、まだ名残りの花は咲いている
そんな雰囲気のうららかな春の日だ。

今日はシイタケの植菌とミカンの苗木の植付けなど汗だくの作業日であった。
昼は野草/山菜の天ぷらや和え物等のおかず作りに女性陣が頑張ってくれて、

山菜摘みにあたっては野草や漢方の植物にも詳しいメンバーが加わったことで、

これまでとは違う食材が採取された。

当日の食材と料理を以下に記す。


<天ぷら>ハコベ、スイバの花穂/茎、ノビルの根/茎、ノゲシの根、タンポポの花、
スミレの花/葉、ハルジオンの花/茎、マユミの若葉、アケビの芽、ハリギリの若葉、

ツルドクダミの芽、スイカズラの芽


<おひたし/あえ物>ノゲシの葉のオーロラソース和え、ウシハコベのからし和え、
タンポポの葉の胡麻和え、


<味噌汁>ミツバとノビルの葉
<生みそ>ノビルの根

以下に、天ぷらの写真を示す。

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ちょうど前週に聚本部主催の「野草講習会」に参加したメンバーがいて、

早速、和え物やお浸しなど新たなメニューに挑戦してもらった。

その時の料理の要領やレシピの一部を紹介する。

①野草はきれいに洗い水をきる。

②野草の和え物は茹でてから使う。

③お浸し用は塩を入れて茹でて、水に浸しあく抜きをする。

④和え物のソースの例

胡麻和え・・・・・・・白すりごま1:しょうゆ1:砂糖1
からし醤油和え・・練りからし1:しょうゆ2
オーロラソース・・・マヨネーズ1:ケチャップ1

⑤くせのない野草は醤油ベースのあっさりした和え物が合う。

⑥苦味や香りの強い野草はマヨネーズで和えるとまろやかになる。


(4)「スイバ」を食した時、「スカンポ」で話題となる

「スイバ」のことを別名「スカンポ」ともいう(らしい)が、昼時に
「小さい時スカンポの咲く頃という童謡を歌ったことがある。」との話があった。 

筆者は幼い頃この童謡は全く歌った記憶がなかったので後で調べたところ、色々な事がわかった。
以下にその歌詞を記す。

童謡「すかんぽ(酸模)の咲くころ」(北原白秋 作詞、山田耕作 作曲)
 土手のすかんぽ、ジャワ更紗(さらさ)
 昼は蛍(ほたる)が、ねんねする
 僕ら小学一年生
 今朝も通って、またもどる
 すかんぽ、すかんぽ、川のふち
 夏が来た来た、ドレミファソ


なお、上記歌詞の一部は替え唄であって、オリジナルは北原白秋の時代であるのでこうだ。

前段 略
僕ら小学 尋常科(じんじょうか)
後段 略

今は現代風に多くの歌手が歌っているようだ。

ちょうどyoutubeではHanaboyなる歌手が歌っていた。シンプルな良い歌である。

また、「更紗」とは何か?知らないので調べた。

「更紗」は、鮮烈な色彩と異国風の文様で「木綿」という素材を用いて「織り」ではなく「染め」てあることが分かった。
白秋の時代には流行っていたのだろうか?

さらに、「スカンポ」とは標準名「イタドリ」の別名と思っていたが、

一方、「スイバ」も同じ「スカンポ」と呼ぶようだ。


ところで、白秋はどちらの植物を歌ったのだろうかと疑問が湧いたので調べた。

まず「スイバ」。

「ジャワ更紗」の文様(赤やピンクの混合色で)として表現しており、かつ、
季節は「夏が来た来た ドレミファソ。」の歌詞から初夏の頃と分かった。

「スイバ」は以下写真のように4月の時点で朱色の花が咲いていた。
 

7

一方、「イタドリ」は若い茎が4月時点で出て来るので同じであるが花はほぼ白色で初秋に咲く。

筆者らは子供の時に、能く採ってその表皮を剥き、かじってその酸味を楽しんだものだが、「スカンポ」と呼んでいた。

以上のことから、ここでの「スカンポ」とは「スイバ」のことであることが判明した。

なお、先に出てきた「ギシギシ」は、さらに違う植物で花の色は「赤色」にはならず「うす黄緑」である。

そして「スイバ」より大型の植物である。

このように、植物は姿が似ていても別の種類であることから伝承や記録に正確さを欠いたり、

また、名称が同じでも全く異なる種であったり、さらに別名や方言があってそれが混同して使われていたりなど、

本当にややこしい世界である。

「天ぷら」の話がおおいに逸れてしまったが植物の話題については本当にいろいろと

尽きることがないという一つの例であろうか。

以上  (作成 磯川)

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