11/23自然と親しむ講座「香りで楽しむ自然観察~秋の巻~」
2018年11月23日(金・祝)、気持ちの良い秋晴れの中、東京都調布市にある神代植物公園で「香りで楽しむ自然観察~秋の巻~」を開催しました。
参加してくださったのは、大人19名とお子さん2名の21名。そしてスタッフ4名。
香りで自然観察というと、まず花の香りが思い浮かぶところですが、
秋の巻の対象は主に樹木を中心に観ていきます。
樹木から香り? と思われるかもしれませんが、
日本で昔から親しまれている樹木にも様々な香りが楽しめる種類があります。
今回は、タチバナ、ニオイヒバ、カツラ、スギ、ヒノキ、サワラ、クロモジ、カシワなど
皆さんと観察して回りました。
タチバナは散っている葉と、枝についている葉の両方の香りを比べたり、
葉の表面の油胞を液晶画面に大きく映して観察しました。
グリーン調の爽やかな香りを楽しめます。
神代植物園の秋は何といってもカツラの落ち葉から匂い立つ甘い香り。
カツラ林を歩いていると足を踏みしめる度に辺り一帯はカラメル様の甘い香りが漂います。
今回はこのカツラの香りを楽しみたいと申し込まれた方も多々いらっしゃいました。
また、枝には小さなバナナの房のようなカツラの実がたくさん!
中を割ってみると、薄く小さな翼をつけた種がぎっしり、きれいに並んでいます。
そして、カツラは秋の落葉だけでなく、
春先に枝に小さな花が咲き、きれいな赤い彩りをまといます。
「また春にカツラを見に来たい。」と、想像して気持ちをわくわくさせている声も聞こえてきました。
(3月の花の頃にも仄かな甘い香りを楽しめるそうですよ)
散策路を歩くと足元には色鮮やかなノササゲも楽しめ、広葉樹林の植生の豊かさも伺えます。
クロモジも掌を広げるように緑の葉をつけ、落ち枝や生葉からスッキリと柔らかな香りが楽しめました。
子どもたちも一緒に香りを体感したほか、
木の実や、シダーローズ、アオギリの大きな葉を見つけて傘のように持って歩いたり。
周りの大人たちをほのぼのとした気持ちに癒してくれながら楽しんでくれました。
最後は芝生広場のテーブルベンチでひと休憩。
精油を使って、それぞれお気に入りの香りでワセリンハンドクリームを作りました。
キンモクセイのハーブティーも試飲しながら皆さんほっこりした表情でした。
お昼ごはんの頃合いになり、
解散後のご案内に名物の深大寺そばのことなども紹介して
昼食に、更にもう少し散策に、と皆さん午後からのひとときを楽しみに解散!
約3時間の自然と親しむ講座も無事に終了。。
おかげさまで、案内役のスタッフ一同も楽しい観察会となりました。
ありがとうございました。
(グリーンセイバー・アドバンス IFAアロマセラピスト 佐々木里佳)
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