2/24自然と親しむ講座「カメラで楽しむ公園散歩〜春を探しに編」
この日、天気は快晴、気温は最高気温13.6℃(東京)、風もほとんどない穏やかな春の陽気に、木々の花芽もほころび始め、絶好の公園散歩日和。
折しも、天皇陛下御在位30年慶祝行事の一環として、新宿御苑はこの日、無料開園日。大勢の来園者が、春の公園散歩を楽しんでいました。
お申し込み多数につき、この日のプログラムは、午前(10:00〜12:00)と午後(13:30〜15:30)の2回、実施しました。
●プログラム概要
新宿門で集合してから、園内に入ります。
園内の見頃の梅の木の前で、始まりのあいさつを行い、スタッフと参加者が、持参したカメラを見せながら自己紹介をしました。
見頃の梅の木を前に、まずは最初のカメラ講座。
梅、桜など、木に咲く花を撮ると、画面がごちゃごちゃしがちですが、それをスッキリきれいに見せるコツを伝えます。
折りたたんで持ち歩ける、ハンディサイズの紙資料を見ながら、皆さん真剣に話を聞いています。
次に、撮影タイム。
今聞いたポイントを考えながら、梅の観察と撮影を行いました。真剣に花を見つめていると、いろんな発見があります。
少し撮影してから、意外と知らない?ウメの豆知識をお伝えしました。
次に観察・撮影したのは、ハクモクレン。
こちらも折からの陽気につぼみがゆるんで、ふかふかの毛に包まれた冬芽から、花びらが顔を見せていました。
プラタナスの巨木の下で、積もった落ち葉をかき分けると、黒い土の中から、落ち葉を黒い土に分解中の白い菌糸が登場。生命のめぐりを感じます。
雑木林の中では、ちょうど旬のフキノトウ(フキの花芽、つぼみ)が顔を出していました。春らしい被写体を、皆さんいろんな角度から撮影していました。
ここで第二のカメラ講座。
自然観察で写真を撮るとき、誰もが悩むのが「ピントの合わせ方」です。細い枝や小さいものに、ピントが合わない。合わせ方がわからない……。
そんなときに使える小技や、マニュアルでのピントの合わせ方についてお話ししました。
樹上の冬芽や、地際の野草を観察・撮影しながら移動します。
ノシランの葉陰に、ルリ色のツヤツヤした種を発見!
午後の回では、水辺に大きなダイサギが飛来。見物客の注目を一身に集めながら、ゆうゆうと散歩し、食事をする様子を撮影できました(クチバシにカエルが見えます)。
どんぐりの林では、足元一面に、シラカシ、スダジイ、コナラ、マテバシイなどさまざまな種類のどんぐりが落ちていました。みんなで木の名を口々に言いながら、観察します。
小さな野草、ノボロギクの株を観察。さっそく、「小さなものにピントを合わせる方法」が役に立ったでしょうか?
また、午前中には、ケーブルテレビJ:COMの取材が入り、地元のニュース番組「デイリーニュース」(港区・新宿区)で取り上げられました。
本日の講師とスタッフ一同より。
(文:宮野真有、写真:牧和子)
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