10/6子どもワクワクプロジェクト「里山でマイお守りづくり」ご報告
こんにちは。グリーンセイバーの林です。
最近になってやっと秋風が感じられるようになりましたね。
さて、10月はじめの日曜日。
樹木・環境ネットワーク協会で管理している
町田市の里山で、秋を感じられるイベントを実施しました。
その名も「里山でマイお守りづくり」。
これは、
実りの季節である秋に、
里山の木や草花に実った果実、種子を収穫し、
収穫した木の実や種子を使って、自分だけのお守りをつくるというクラフト体験です。
今回は、幸福の象徴である「フクロウ」を、草木を使ってつくっていきます。
最初に、当日の流れをお話しした後に自己紹介タイム。
お互いの名前がわかるように、名札づくりからスタートしました。
この名札も、自然の中にある材料を使います。
その材料はというと…
“ひっつきむし” といわれるアレチヌスビトハギの実です。
この植物は、動物の体などに実をくっつけて、種子をより遠くへ運ぼうとする“動物散布”と呼ばれる方法をとっています。
この、布に“ひっつく”性質を利用して、フェルト生地に、実をはりつけて、自分の名前を書いていきます。
こんな感じ。(↑これは私の名札です。林なので、ヤッシー(あだ名)。)
本日、最初の収穫体験です。
そして、名札が出来上がったら、
早速、三輪里山を散策し、秋の実りを収穫に出かけます。
里山には、いろんな木の実や草花の種子が見られます。
木に絡まるつる植物に、橙色の果実がついています。
これは、カラスウリ。熟す前の緑色の果実もありました。
ヤマコウバシの果実。実をつぶして匂いを嗅ぐと、
ミントのようなスッとした香りがします。
クサギの実。色が鮮やかで、緑の里山に映えていました。
それぞれが、気に入った木の実、草花の種子を収穫していきます。
歩みを進めるとこんなものも見つかりました。
これは里山ならではの光景…
タヌキのため糞の跡です。
その下をスタッフがほってみると、
ひょっこりと姿を現したのは、センチコガネ。
この虫は、糞虫と呼ばれ、動物の糞を掃除してくれている、“森のお掃除屋さん”です。
お守りの形をつくる、ススキの穂も、お守りづくりのために採集します。
里山での収穫体験が終わったところで、
本日のメインプログラムである、里山の材料でつくるお守りづくり。
ススキフクロウづくりを始めます。
まずは、スタッフが作り方をレクチャー。参加者の方にもお手製の作り方の手順書をお渡ししました。
参加者同士でもつくり方を確認、教えあいながら黙々と作り上げていきます。
そして。
できました。
大人も、子どもも、参加者の方々の個性が光る
それぞれ思い思いのススキフクロウが出来上がりました。
さらに、カラスウリでかわいい生きものをつくってくれていた
お子さんもいました。
これにて本日のプログラムは終了。
自然と触れる秋の思い出の一つになれば幸いです。
↑こちら、三輪里山に在駐する木彫りのフクロウさん。
フクロウは里山の生態系のシンボルでもあります。
一昔前まで、里山で自然の恵みを直接享受する生活スタイルがありました。
人と自然は昔から、切っても切れない関係にあります。
しかし、今ではその暮らし方はほぼ失われてしまっています。
今回の企画は、街の中に暮らしながらも、自然をより身近に感じてほしい。身近に置いてほしい。という思いから「お守り」づくりというテーマで実施しました。本イベントが、自然に触れる、自然と向き合う機会になっていれば幸いです。
(グリーンセイバー 林 颯太)
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