ローソン緑の募金「活樹祭 親子森林教室in沖縄名護市」
2019年10月26日~27日
沖縄の森と海を楽しみながら学ぶキャンププログラムを沖縄県名護市で開催!
「活樹祭」は、ローソン緑の募金を活用した、森の保全と森林環境教育の活動です。
今回は、沖縄県を舞台に、沖縄ならではの自然に触れて学ぶ2日間です。
国土緑化推進機構さん、ローソン(ローソン沖縄)さん、沖縄県母子寡婦福祉連合会さんのご協力をいただき、母子家庭9家族22名の皆さんと一緒に活動を行いました。
1日目は、「森の自然学校」からスタート
沖縄本島に暮らすご家族が参加しているとはいえ、沖縄県北部のやんばるの森まではなかなか体験する機会がありません。
沖縄の自然についてレクチャーを受けさっそくやんばるの森に出かけて、やんばるならではの生きものや植物を探します。
子どもたちは独特な視点で、リュウキュウマツの松ぼっくり、食虫植物のコモウセンゴケ、その名の通り木登りが得意なキノボリトカゲや、青色がきれいなリュウキュウハグロトンボなどを見つけていきます。
◎プログラムづくりや活動中の進行・サポートは、国際自然大学校沖縄校 ネコのわくわく自然教室 さんにご協力いただきました。
「森林教室・整備体験」
沖縄北部森林組合の方を講師に招き、座学と実際に作業を体験して沖縄の森についてお話をしていただきました。
森の大切さを学び、森を育てるための仕事についても教えていただきました。
そして、作業では森林組合の方々の指導のもと数年前に植樹されたマテバシイの苗木を育てるための下草刈りを行いました。
森を育てるためにと、鎌を使い皆さん一生懸命作業に励んでくれました。
「クラフト教室①」
台風で倒れた木や管理上発生した木材をいただき、丸太の輪切りを作ります。
慣れないノコギリに悪戦苦闘しながらも輪切りのペンダントが完成!
先ほど森で見た生きもののイラストを描く子が多かったようです。
「ナイトハイク」
真っ暗な森の中をヘッドライトの明かりを頼りに散策します。
昼の「森の自然学校」と全く同じルートを歩いているのですが、雰囲気が全く違う!
特に違ったのは、音。
昼に鳴いていたセミは静かになり、夜の虫などの生きものの鳴き声が聞こえます。
昼には見られなかった大きなアフリカマイマイ、そして、なんと!天然記念物のクロイワトカゲモドキも見ることができました。
最後には、ホタルの幼虫の光を静かに見守り、五感をフルに使いながら歩くこのプログラムは大人も子どもも楽しみました。
2日目の「海辺の自然学校」
活動場所は場所を移し、恩納村!
恩納村は「サンゴの村宣言」をしたことで話題となり、美しい海と海ぶどうなどの特産品が有名です。
恩納村の海岸でナマコやヒトデ、色とりどりの魚を見つけて子どもたちは夢中になっていました。
他にも海岸にある大きな岩のように見えるサンゴの化石を観察したり、実際に海の中にあるサンゴを見に行きました。
「サンゴの苗づくり」
沖縄ダイビングサービスLagoon(ラグーン) さんに協力をいただき、本格的なサンゴの活動です!
ラグーンさんでは、サンゴの苗づくり、サンゴ植付け、サンゴの産卵観察等、小さなお子様からベテランダイバーまでが楽しみながら参加できるプログラムを提供しています。
今回は沖縄の海を守りたい!という思いからはじまった、サンゴの育成のお話から長年の経験で得た知識や恩納村漁協から得た知識を分かりやすく説明していただきました。
そして、サンゴの苗づくりに挑戦です!
サンゴのレクチャーを受けて、養殖場を見学…
苗づくりでは、サンゴを固定するスティックにマジックでイラストを書き、針金でサンゴをスティックに固定します。
みんなの願いが書かれたサンゴ苗はプールや海のサンゴ畑で育てられ、約半年後にはダイバーによって植え付けされる予定です。
「クラフト教室②」
2日間の最後は、前日につくった木のペンダントに海でひろっった貝殻やサンゴを張り付けます。
森が育まれることで、海が豊かになりサンゴも育つことができるように・・・
という想いが込められた森と海が融合した作品の完成です!
参加した皆さまからも
「なかなか普段では難しくてできないような活動ができ、子どももめいっぱい、そして、人100万倍楽しんでいました」
「「危ないからダメ!」と制限してしまっていることを詳しい人と取り組めることは、すごく良い経験になりまいた。」
など声を聞くことができました。2日間の活動がとても貴重な経験となったようです。
今回の活樹祭では、普段沖縄に住んでいると見逃がしやすい森や海の役割や良さを知り、新しい魅力を発見できる内容となりました!
お母さんと子どもたちにとっても、楽しい思い出になってくれたら幸いです。
本プログラムは、下記の皆さまの協力の元、実施いたしました。
国際自然大学校沖縄校 ネコのわくわく自然教室
沖縄ダイビングサービスLagoon(ラグーン)(チーム美らサンゴ)
運営にあたっては、ローソン緑の募金、国土緑化推進機構の緑の募金を活用しています。
後日談:
Lagoonさんより、サンゴのその後が届きました。
活樹祭にて作っていただいたサンゴ苗を海中の育成棚へ移動してきてくださったそうです。
こちらのサンゴ達は約半年後に海人(漁師)またはダイバーによって植付けられます。
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