11/23自然と親しむ講座「食べたらおいしい昆虫食講座」
自然と親しむ講座シリーズ「食べたらおいしい昆虫食講座」
11月23日(土)、日野市、カワセミハウスにて
昆虫は、日本でもわかっているだけで3万種も確認され、
肉並みのたんぱく質を含んでいることもあり、日本では一部地域で食されてきました。
というわけで今回は自然と親しむ講座シリーズ「食べたらおいしい昆虫食講座」を開催しました。
今回はNPO法人 昆虫食普及ネットワークの副理事長の増田隆紀さんをお招きしました。
はじめに、増田さんの昆虫食の栄養、文化、生態などを解説した座学を受けました。
日本、特に山間部では栄養価の高いものが取れにくいため、栄養面で優れている昆虫食が普及していると聞き納得しました。
昆虫の中でも身近な場所に巣をつくるスズメバチや生糸を取るために育てられたカイコは食用にされてきました。
イネの害虫であるバッタに至っては多くの地域で食べられてきました。
なぜならバッタを食すことは、害虫駆除と栄養補給を兼ねているからです。
座学だけじゃ物足りない?やはり体験は欠かせない。というわけでハチの巣体験と実食。
冷凍されたオオスズメバチの巣。蛹は糞がなくて美味しいので早速巣抜き体験。
出てくるオオスズメバチに大盛り上がり。
続いて実食。日本では一部の地域でしか食べられていないコオロギも今では昆虫食に欠かせなくなりました。
コオロギは、練りこまれて使われることも多いです。
ハチの子ご飯。ウナギご飯みたいな味。クロスズメバチは美味ゆえに養殖されるほど。
植物食性昆虫なら糞も使えます。モンクロシャチホコの糞もバッタの糞も。
人間が食べられない植物でも昆虫の糞を通してなら食べられます。
セミの幼虫。木に登ったり土を掘ることに特化してるからか、肉みたいな味。
成虫になると飛ぶために軽くなり、味も変化します。
しかし、たかが虫といってもとりすぎたら元も子もないでしょ?
そんなこともあろうかと思って野菜くずで育って増える昆虫牧場も紹介。
今回の講師たち(←飼われている昆虫のことです)はデュビア(アルゼンチンゴキブリ)、ミールワーム、マダガスカルゴキブリ。
彼らの凄いところはどんなにずぼらでも繁殖させられるたんぱく源になるところです。
でもペットとして飼ってもOK。生ごみも食べてくれるしね。
在来種ならこの地域ではエンマコオロギ、カイコがおススメ。
マダガスカルゴキブリにふれあい、シューシュー(←警戒音です)叱られる(笑)。
でも食べられるほど昆虫を大事にできれば、人間のためにもなるのです。
戦後はカイコやコオロギを食べて命をつないだ人もいるほど。
昆虫を守ればやがて人間にとっても良いことがあります。
(遠山正太)
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