八ヶ岳ワーキング活動報告 9月7ー8日
こんにちは!インターン生のこうです。
八ヶ岳ワーキング木道改修!を9月6~8日の日程で実施しました。
今回は7〜8日に参加した八ヶ岳ワーキングの体験をお届けします。
今回宿泊をする場所は「麦草ヒュッテ」です!
この地域は風景が非常に美しい国立公園にある自然保護区ですが、近年では気候変動による気温上昇などの影響もあり、本来であれば環境的に適していないはずの「シカ」が姿をどんどん現し、木の皮を食べてしまうなどの食害が発生しています。さらに、シカは山野草も食べ尽くされ、その跡地にササなどの草が侵入して生態系のバランスが崩れつつ、過去の台風による倒木も、この変化を加速させるとなりました。
一方で、八ケ岳の美しさが知られるようになり、訪れる人々も年々増えています。そのため、人と自然が調和しながら共に存在できるようにするための「木道」の存在がますます重要になっています。
スタッフの方によると、今回修理した木道はすでに十年以上前に設置されたものとのこと!
木道もうあるんだけど、長年の自然風化や積雪による重みなどで破損が進んでおり、今回の作業この木道の修繕を行うことが目的です!
今回は麦草峠の茶水池を出発し、八ヶ岳の深い樹林帯で雨池の近くの作業現場まで向かいます!途中のコテージや周囲の風景には、SHUと八ケ岳の方々と長い年月を経てきた森保全活動の歴史が感じられ、自然と人の手が共に歩んできた痕跡が残っていました。
歩くことおよそ1時間、ようやく視界が開けて雨池に到着しました。
インターネットの説明によると、「雨池」は名前のとおり、雨が溜まってできる池です。秋になると干上がることもあり、訪れる際は台風シーズンが終わった直後に行くことをおすすめということ。今度もう一度水がある景色が見にいきたいね!
ここから本格的な作業が始まりました~
作業中には、森の奥からシカの鳴き声が何度も聞こえ、静かな森に響いていました。
作業が終わってヒュッテに戻り、夕食がとても美味しく、6時ぐらいから食事の時間には山小屋のオーナーさんとお酒を飲みながら「苔」について語り合いました。オーナーさんはこの地域の苔にとても詳しい専門家で、大学とも共同で研究や普及活動を行っているそうです。知らないことをたくさん教えていただき、とても勉強になりました!
オーナーさんによると、苔の下は岩で、土壌が深くなると木や草が多く生えるため、苔は他の植物と競争するようになるそうです。しかし、北八ヶ岳はまだ若い山で、土が薄いため、苔が生育しやすい環境が保たれているとのことでした。そして八ケ岳には特別な苔が生えています!また、八ケ岳特別な糞ゴケとは、動物の糞や死骸などの腐敗物の上にだけ生える珍しい種類の苔です。北八ヶ岳の森には、カモシカ、テン、オコジョなどの野生動物が生息しており、それらの糞の上に糞ゴケが見つかることが多いです!都会ではなかなか見ることのできないです!
みんなでオーナーさんの話を聞きながら語り合い、「Yatsugatake Ale」という地ビールを味わいました。このビールは、北八ヶ岳の苔むした地表から黒曜石と氷の地層を浸透た地下水を、標高2127mの麦草ヒュッテで汲み上げ、使用したクラフビールです!自然と人とのつながりを感じられる、とても心温まる夜でした🍺
8日午後帰り前に、麦草峠の周辺を歩いていると、いくつかの野生の果実や植物を見つけました。どれも味や香りがとても個性的で、北八ヶ岳の自然の豊かさを改めて感じる瞬間でした!
これはコケモモです!
実を食べると酸味が強く、そのままでは少しすっぱいのですが、ジャムやジュースにして楽しむことが多いそうです。今回宿泊をする「麦草ヒュッテ」もコケモモジュースが販売しています!
これはシラタマノキです!
口に入れるとほんのり甘くて美味しいのですが、サロンパスのような独特の香りがします。この香りは「メチルサリチル酸メチル」という成分によるもので、自然の中で感じるととても不思議な味です!
これはハクサンフウロという名前の可愛らしいピンク色の花です。季節も終わりに近い時期でしたが、まだ花が残っております。
最後、今回のフィードは林業の仕事って大変そうだなとは思ってたけど、実際にやってみたら本当に想像以上でした!
ちょっと大変だったけど、森の中を抜けるたびに景色が変わって、まるで八ヶ岳に迎えられているような気分。「やっと着いた!」と思った瞬間に作業が始まって、疲れよりも、自然の中で体を動かす楽しさのほうが勝っていた。
最初は私古い釘がどうしても抜けなくて、木材も重すぎて全然持ち上がらなかった。でも、みんなで声をかけ合いながら少しずつ進めていくうちに、だんだんコツがわかってきて楽しくなってきた!
釘を打つときも、ハンマーを振り上げた瞬間から全身が「もうムリ!」って叫んでる感じでしたが、初めての作業だったから、一本打つたびにめちゃくちゃ集中しないといけなくて、それでも曲がったり、なかなか上手くいかなかったり。
ちょっと作業しただけで手が痛くなって、帰り道に山を越える頃には腕がパンパン!
でも、不思議とつらさよりも「やりきった!」っていう達成感のほうが大きくて、今でも思い出すと笑顔になっちゃう経験でした。
そして、世の中で何年でも環境活動ため現場で黙々と作業を続けてきた人たちを、本当に心の底から尊敬するようになりました。社会でいろいろな仕事は見た目は簡単そうに見えることでも、実際は経験と根気の積み重ねなんだなって、身にしみて感じでした。
作業は大変だったけど、自然の中で体を動かしながら学べたこの経験は本当に有意義で、自分もその一員として関われたことを心から誇りに思います。
木道を直すという小さな作業の中にも、「自然と共に生きる」という大きな意味があり、一人ひとり自分できることから行動が環境を守り、次の世代へとつながる社会の力になるのだと感じた。自分の手で自然保護の一端を担えたことに、深い達成感と温かい喜びを覚えた八ケ岳だった!
お疲れ様でした!
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