第6回 海洋島のでき方 ①ホットスポット
世界には数千万年にわたって地下の深いところから溶岩を吹き出し続ける場所が数十か所知られており、ホットスポットと呼ばれています。海洋島のでき方にはホットスポット起源と島弧起源の2種類があり、今回はハワイを例にとってホットスポット起源の島のでき方を説明します(ガラパゴスも同様)。
ハワイ諸島は、南東から北西にかけてハワイ島、マウイ島、オアフ島、カウアイ島と観光地となる島が並んでおり、さらにその先には北西ハワイ諸島と呼ばれる小島がミッドウェイまで点々と続いています(生物保護区なので立ち入りは禁止)。
ハワイ島は約4000mの標高をもち、今も活発な火山活動が見られ、全体になだらかな地形です。一方、カウアイ島は誕生から560万年ほどたち、標高は約1600m、火山活動はなく、全体に険しく深い谷が刻まれています。マウイ島やオアフ島はその中間型です。
実は、ハワイ島のすぐ南にホットスポットの吹き出し口があり、海面下にはロイヒ海山という「次の島」となる山体が成長しつつあります。
ホットスポットの上を海洋プレートが通過するときに島が誕生しますが、できた島はプレートに乗って移動するため、時間がたつとホットスポットから切り離され、火山活動も終息します。あとは風雨に浸食されて、カウアイ島のように標高が低く、険しい地形の島となり、さらに北西ハワイ諸島のようなサンゴ礁の島となって、最後は海中に没します。
北西ハワイ諸島のさらに北方には天皇海山列(昔の天皇の名前がついている)と呼ばれる海山が続いており、先端はアリューシャン沖の海溝に達します。
北西ハワイ諸島、天皇海山も元を辿ると現在のホットスポットの位置で形成された太古のハワイ諸島の名残であり、年間数cmのスピードで何千万年もかけて移動したことを示しています。ハワイ諸島は時間の流れを空間の配列に置き換えたタイムマシンのような島々なのです。
(初出:2018年2月22日)
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